髙橋 良和– Author –
髙橋 良和
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会計・税務
循環取引による不正 不正が起きることを前提に、早期発見するための仕組みを考える必要があります
昨年10月に、売上の不正により80億円が流出した事件がありました。循環取引と言う手法が使われましたが、発見までに長い時間を要したことに大きな問題があります。 【循環取引の仕組み】 経営者が会社の業績をよく見せようとするため、 または、成果... -
経営分析
決算書を読む技術 総資産利益率(ROA)を例に、財務指標を経営分析に生かす方法を考えます
決算書は、会社の業績と財務状況を報告するために作られますが、書いてある数字を見るだけでは、実態を深く知ることはできません。財務指標は、同業他社や、他業種の会社との業績比較を可能にし、会社を知る手助けになってくれます。 【経営分析の基本は”... -
会計・税務
前受金、前渡金の会計処理 代金の支払いを確実なものにするため、前払を考えましょう
ビジネスを継続して行う上では、代金の受取と支払いを確実に行うことが重要です。一つの方法として前払があります。 【ビジネスの原資である、代金は確実に手にします】 ビジネスでまず重要になるのは、”ウリモノ”を作る事ですが、売っただけではビジネス... -
会計・税務
仕入債務(買掛金)の監査 売掛金と同じく重要な科目ですが、異なる視点が必要です
決算書上、仕入債務(買掛金)は金額も大きく重要性の高い科目です。以前、売掛金の監査について見ていきましたが、今回は、買掛金の監査について触れます。 【網羅性の観点から監査します】 買掛金は決算書上も、監査上も重要な科目です 買掛金は... -
会計・税務
決算書を読む技術 先に掲載されるものほど重要性の高い情報です
会社の決算書には膨大な情報が記載されています。複雑に見える決算書ですが、その掲載順や記載順にも意味があることを覚えておくと、理解が深まります。 【決算書の掲載順にも意味があります】 会社の業績を報告する資料として決算書があります。 上場企業... -
会計・税務
簿記につまずいた時は、人のマネをして乗り越えます
会計や税務の仕事されている方なら、一度は簿記の勉強をされたことがあると思います。私も日商簿記、会計士試験と簿記の試験を受けてきましたが、簿記の勉強には苦労しました。 【簿記はテクニックの要素も得点に影響します】 簿記は、それ単独で成立して... -
会計・税務
決算書から業績を読む 損益計算書で計算される利益の意味を考えます
上場企業では、自社の業績を四半期毎に公表しなければいけません。その中心になるのが決算書の数字。今回は、決算書の中から損益計算書の利益に注目します。 【損益計算書で分かるのは、「もうかったかどうか」】 決算書には4つの報告書がふくまれていま... -
会計・税務
売上債権(売掛金)の監査 売上債権を監査する際の手続から不正発見への効果を考えます
先週発覚した愛媛FCの粉飾決算。その際に利用されていた勘定科目が、売上債権でした。残念ながら、粉飾を発見することはできませんでしたが、決算書を外部者の視点からチェックする監査でも、詳しく調査していたはず。監査ではどのような監査手続が選択さ... -
会計・税務
利益と所得の関係 法人税の税額計算のベースになる課税所得は、会計上の利益を調整したものです
友人から税務に関する相談を受けました。最初は、具体的な税務上の扱いについてアドバイスしていましたが、途中から、会計と税務の関係をどう伝えれば良いかに話がシフトしていきました。 【混乱から抜け出すには、会計と税務を区別できるようになること】... -
経営分析
予算管理はコストだけでなく、利益の観点から分析できるようにしておきましょう
3月決算の会社では、来年度の予算作成が本格的化し始める時期だと思います。部署単位では物品の購入予定の作成という側面が強いですが、予算管理の本来の目的である利益管理に役立てる意識を持ちましょう。 【予算は、その年度の利益の目標】 どの会社でも...