税務調査では、調査官からの質問に社長や事業主が回答することになります。ただ、調査の間ずっと同席しなければいけないわけではありません。
税務調査の流れ
税務調査は、2日程度の日程で行われるのが一般的です。
その間、調査官は朝から夕方まで会社や事務所に常駐して調査を行います。
具体的には次のような流れで進んでいきます。
ー1日目ー
AM10:00 税務調査スタート
事業の概況を確認するための質問。
具体的には次のような質問があります。
・どのような商品、サービスを扱っているか
・最近の売上の増減とその原因
・売上の種類
・設立から現在までの経緯
・社内の経理体制
・在庫管理の体制
・従業員数と配置
・主な経費の内容
・主な仕入先
・不動産の購入状況と購入目的
かなり細かい所まできかれますので、午前中は調査官からの質問だけでほぼつぶれます。
PM12:00 休憩
PM13:00 調査再開
帳簿、書類(請求書、領収書、契約書など)の調査スタート。
※疑問点がある場合は、その都度調査官から質問が出る
※※検討が必要と判断した書類についてはコピーをとる
PM16:00 1日目終了
ー2日目ー
AM 10:00 調査再開
引き続き帳簿、書類(請求書、領収書、契約書など)の調査
PM12:00 休憩
PM13:00 調査再開
あと少しで調査が終わります。
調査結果をどのようにまとめるか、現場に少し緊張感が走ります。
PM15:00 調査終了
PM15:10 調査結果報告
2日間の調査結果を報告。
調査中に発見された問題点、回答を保留していた事項の確認、今後のスケジュールの説明などがある。
PM16:00 調査官退出
事業規模によって多少差はありますが、税務調査はこのような流れで進んでいきます。
税務調査には、社長・事業主の立会が不可欠
ただし、税理士の立会があれば途中で抜けられる
調査期間中は、調査中に出てきた疑問点について、調査官から質問を受けることになりますので、その対応のために調査現場に同席しておかなければいけません。
先ほど見てきたように、まる2日間の営業時間をフルに使うことになりますから、その間は仕事が止まってしまうことになるので、業務上の負担はかなり大きいです。
ただし、税務調査が実施されている間でも、途中で席を外して仕事に戻ることができます。それが、税理士に立会いを依頼している場合です。
税理士が税務調査に立会っていれば、調査官の質問に税理士が回答することができます。ですので、調査官が帳簿や書類を調査している間は、調査現場から抜けて通常通り仕事をすることが可能なのです。
初日の「事業の概況についての質問」と、最後の「調査結果報告」には同席する必要がありますが、それ以外の時間は席を外しても問題はありません。
コストはかかりますが、業務上の負担はかなり軽減されます。
まとめ
税務調査の間、社長・事業主は、調査現場に同席する必要があります。
ただし、税理士に立会いを依頼すれば、「事業の概況についての質問」と「調査結果報告」を以外の時間は、退席して通常通り仕事をすることができます。
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