地方で起業するメリット、デメリット

地方で起業されている方と話す機会がありました。ここ5年で状況は変わってきていて地方でも起業を志す方も増えてきているようです。地方で起業することのメリットとデメリットを考えます。

目次

地方での仕事

私は愛媛県の松山市出身です。高校卒業と同時に地元を離れましたが、当時の雰囲気としては地元で仕事をするなら公務員か銀行という感じだったと思います(仕事についてイメージでしか語れない10代の頃の話です)。自分で事業をやりたいという希望を聞いた記憶は無いですし、現実問題として会社の設立や資金調達が法律上も実務上も難しく仕事の仕方として就職以外の道はありませんでした。

前出の起業家の方の話を聞くと、最近は大学や高校などの依頼で起業のプロセスを教えたり、すでにビジネスを成功させている地元の実業家の方を招いてイベントを開いたりと、教育の場で起業のことを教える機会があり、10代の頃から起業を志す人が出てきていると言うことでした。私が高校生だった頃とは全く状況が変わっています。
地方でも起業は将来の夢ではなく働き方の選択肢の1つとして認識されつつあり、その形も大会社の社長のような大げさな物ではなく、身の丈に合ったベンチャー企業を志向するという実現性の高いものです。現在は起業を志す人たちをどのように支援するべきかという段階に入っています。

地方で起業することのデメリット

地方でも企業を模索する人が徐々に増えていますが、地方にいることによるデメリットはどのようなものでしょうか。大きくは人の問題に集約されると考えられます。

モデルケースが不足している

東京や大阪などの人口の多い都市においては起業家の数が多く、スモールビジネスからスタートして成功を遂げた先人達がたくさんいます。大都市ではそのような方がイベントやセミナーを主催されて、これから起業される方に知識やスキルを提供する機会も多くありますから、それに参加することで直接のつながりを得て、ビジネスについて教えていただく機会も十分にあります。
ところが、地方ではまだまだスモールビジネスでの成功者が少ない状況ですので、目指すべき道や方法を1から自力で考えなければいけません。経験者に学ぶことはビジネスのおいても成功への近道ですのでそれができないのは非常に辛いところ。
地方で起業する際の最大のデメリットはここにあると考えています。

専門性の高いスキルを持った人材が少ない

特にIT系のソフト開発などでの起業を考えると、エンジニアが集められるかどうかが肝になります。どうしても大都市に人材は集まるため地元でめぼしい人材を発掘するのは難しいです。

起業する仲間が少ない

大都市では起業家の数が多く、ネットワーク作りも積極的に行うため、起業による悩みを共有して手助けしてくれる仲間が多くいます。ところが、地方では起業家が少なく、事業での悩みを共有したり解決したりする仲間を見つけることが難しいという現実があります。

ただし、ある程度解決できます

ここまでデメリットを3つ考えてきましたが、このデメリットも解消できます。

まず、大都市で起業すれば自分の目指すべき起業家が必ず見つかってつながりができると言うわけではないですし、地方にいてもセミナー参加などからつながりができることはあります。どこにいても積極的に動けば(資金的には苦しいですが)縁は繋がっていきますしね。
仲間の存在も同じで、地方にもコワーキングスペースができたり起業家交流のイベントがあったりとネットワーキングの場も増えてきました。積極的に動くことで仲間を作ることもできるようになっています。
人材の採用が難しいのは地方だけでなく大都市でも同じで、本当に必要な人材に巡り会う確率はかなり低いです。大都市には多くの優秀な方が集まると言われますが、採用できるかどうかはまた別です。地元での就職を希望する方は一定数いらっしゃいますから、その中から
会社に合う方を選べるように採用の技術を高める事で人材の問題もある程度クリアできます。

地方で起業するメリット

地方での企業のメリットはまずコスト面ですね。
オフィス、テナントの賃料は驚くほど安いですし、人件費も低く抑えることができます。起業して間もないころはとにかく固定費を抑えることが資金繰りで重要になります。地方での起業は固定費の大きな割合を占める賃料、人件費の面で有利です。
また、競合する会社が少なく地域での認知度を高めることがそれほど難しくないです。大都市の場合は類似する事業を行う会社も多いため広く認知されるためにはかなりの規模にならないと難しいでしょう。地方では競争がそこまで激しくないですから、事業が継続できていればそれだけでかなりの認知度になります。ただ、マーケットが小さいのでこの”継続”が難しいということは否定できませんが。

まとめ

ここ数年で地方での起業の環境は大きく変わりました。
行政も積極的に後押ししていますし、ITを初めとするツールもどんどん進化して起業に有利な状況が整ってきました。
ただ、昔ながらの価値観で動いている方も多くいますから、目に見えない世間の価値に揺らがない強さもまた地方での起業には必要です。
同じ志を持つ仲間を何とか見つけ出して自分にとっての成功をつかみとりたいですね。
<おまけ>
一つ滞っている仕事があるのですが、その原因を解消するのに人を介さなければいけないのがもどかしいです。

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